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進歩とリークの追跡

計測できないものは、改善できません。本ページは、テキサスホールデムの進捗を追跡するためのシンプルな仕組み、見やすいダッシュボードの作り方、現実的な目標設定、そしてリークを素早く見つける方法を解説します。キャッシュとトーナメントで本当に重要な指標、ポジションやスポット別の切り分け方、必要なサンプルサイズ、小さな実験で結果を変えるやり方が学べます。

♠️ なぜトラッキングが重要か

  • 感情を事実に置き換え、ダウンスイングでも計画がぶれなくなる。
  • あいまいな目標を、週ごとに達成できる数字へ落とし込める。
  • 1ハンド/1大会あたりの損失が大きい隠れリークを可視化できる。
  • 学習時間が実戦の成績を動かしているか判定できる。

📊 追うべき主要メトリクス

キャッシュゲーム

  • Win rate: bb/100。ローリング5万手・15万手で評価。
  • ポジション別勝率: UTG, MP, CO, BTN, SB, BB。
  • アグレッション・プロファイル: VPIP, PFR, 3bet%, 4bet頻度, AF。
  • c-bet/フォールド系: ストリート別のc-bet、ターンバレル、リバーアグレッション、各ストリートのfold to c-bet。
  • ブラインド周り: スティール%, fold to steal, BBディフェンス結果, SB成績。
  • ショーダウン・プロファイル: WWSF, WTSD, W$SD、NSD(ノンショーダウン)ライン。

トーナメント

  • ROIABI(平均バイイン)。
  • cEV: 1ハンド/1トナメあたりの獲得チップ(All-in調整があれば併用)。
  • ITM率最高到達パーセンタイル: ミンキャッシュ以上の進捗を可視化。
  • 序・中・終盤スプリット: ブラインドレベルやスタック深さ(10–20bb/20–40bb/40bb+)。
  • FT/バブルの結果: ICMレビュー用に蓄積。

🗂️ シンプルな追跡ダッシュボードを作る

  • 週次シート: ハンド数または時間、bb/100またはROI、セッション品質(1–5)、学習テーマ、改善した主リーク。
  • ポジション表: 各席の勝率とサンプル数。キャッシュは負の席を赤で表示。
  • スポット表: SRP IP/OOP、3bet pot IP/OOPの勝率とストリート別c-bet。
  • リバーバケット: 75–100%ポット・オーバーベットに対する結果、自分のベット/レイズ結果。
  • MTTブロック: ABI、参加数、ROI、cEVトレンド、上位成績、サテライト転換率。

ダッシュボードは短く読みやすく。1分で俯瞰できないなら簡素化を。

📦 サンプルサイズと分散のガードレール

  • キャッシュの1万手はノイズ。評価は5万手から、理想は15〜30万手。
  • MTTのROIは数千エントリーで安定。序盤はcEVトレンドで進捗を読む。
  • ヒーター/ダウンが支配しないようローリング窓で見る。
  • ビッグポットはタグ付け。少数のポットで短期のbb/100が大きく振れる。

🪑 ポジションとテーブル選択の切り分け

  • 利益の大半はBTN/COが牽引すべき。そうでなければスティール・3ベット・薄いバリューを見直し。
  • BBは基本マイナス。目標は損失の最小化。ディフェンスレンジ、フロップ継続、リバーフォールドを点検。
  • ライブ勢は時間帯・卓タイプで管理。ソフト時間と席位置で勝率とブレは大きく変わる。

🔎 価値の高いリーク検出フィルター

  • 大サイズへのリバー防御: 75–100%ポットとオーバーベット。コール頻度、ブロッカー、EVを確認。
  • ターンバレル: Aハイドライで小c-bet後。サイズアップできているか/フリーカードを与えてないか。
  • プローブベット: アグレッサーがターンチェック時。過剰プローブや取りこぼしバリューを検出。
  • チェックレイズ: ストリート別に比率と勝率。バリュー:ブラフ比が健全か。
  • 3betポットOOP: 小フロップc-betの使い方と高ボードでのターンプラン。
  • BvB: スティール成功率、BBディフェンス、リバー薄いバリュー頻度。

🩹 プリフロップKPI

  • ポジション別オープン頻度とサイズ: 早い席はタイト、遅い席はワイド、サイズは一貫。
  • 3bet%(総合・席別): OOPはリニア、IPはややポラに。
  • fold to 3bet率: 高すぎる場合、オープンが広すぎる/サイズが小さすぎる兆候。
  • コールドコール頻度: OOPのコールは選別し、収益性を確認。
  • スクイーズ%と成功率: デッドマネー回収の一級スポット(バリュー寄りレンジで)。

🏁 勝率を動かすリバーKPI

  • リバー攻撃頻度 と自分のリバーベット時勝率。
  • コール効率: サイズ別のEV。大サイズがアンダーブラフのプールではコールを引き締め。
  • 薄いバリュー頻度: 安全なランアウトのIPでTPTKなど。
  • ブロックベットへのレイズ: 勝率と頻度。多くの相手はマージナルにブロックし過ぎ。

🧪 小さなA/B実験を回す

  • 変更は1つに絞る(例:Aハイドライのフロップサイズを小さく)。
  • 1万ハンド適用し、そのテーマでタグ付け。
  • 直前の1万ハンドとc-bet成功、ターンプランEV、リバー結果を比較。
  • EVが上がる変更だけ採用。影響を分離するため常に1つずつ。

📝 ライブ勢のトラッキング

  • セッションログ: 日付・時間・ステークス・バイイン/キャッシュアウト・席位置メモ・レビュー用トップ3ハンド。
  • 品質スコア(1–5): 体力・集中。卓のテクスチャと席取り結果も記録。
  • 週次まとめ: 時間、ネット(bb換算)、頻出スポット、翌週の調整。

🗓️ レビューのリズム

  • 毎日: 結果をbbで記録、3〜5ハンドをタグ、テーマを一言で。
  • 毎週: ダッシュボード更新、リークフィルターを2つ、来週用に「3ルール+1ドリル」。
  • 毎月: ステーク目標、卓数、学習計画、実験の評価を調整。
  • 四半期: ポジション・フォーマット配分・BRM整合の深掘り。

🏋️ 計測をドリルへ変換

  • 大サイズへのリバーコール効率が低い→ ブロッカー基準のコール/フォールドを週2・各15分。
  • BTN勝率が目標未達→ スティール&c-bet刷新。小さなソルバーメニューで2サイズプラン作成。
  • BB損失が過大→ ディフェンスレンジ再構築。フロップXRとターンプローブを復習。

🎯 シンプル目標とレッドフラッグ

  • キャッシュはBTN/COが明確にプラスであるべき。未達なら最優先で強化。
  • 大サイズに対するリバーは大赤字バケットにしない。ブロッカーなしの過コールが疑われる。
  • fold to 3betが非常に高く4betが低い→ 広すぎるオープン/小さすぎるサイズのサイン。
  • MTTは、ROIが騒がしくてもcEVの上昇とABIの安定が初期グリーンライト。

あくまで指針。必ずハンドレビューとプール傾向で裏取りを。

⚠️ トラッキングのよくある失敗

  • 短期の金額結果を追い、bb基準の指標を無視する。
  • 同時に5つ変えて、何が効いたか分からなくなる。
  • ポジション分解を無視し、利益の源泉/損失源を見落とす。
  • DBで最悪の損失バケットではなく、ランダムなスポットを勉強する。
  • ライブのメモと席取りが戦略と同じくらい成績を左右する事実を忘れる。

📌 進捗・リークトラッキング チートシート

  • bb/100またはROI+セッション品質スコアを記録。
  • ポジション/スポット/リバーサイズのバケットで最大リークを特定。
  • 高価値フィルター: 大サイズリバー防御、ターンバレル、プローブ、チェックレイズ、3betポットOOP。
  • ローリングサンプルで評価(キャッシュ5万手、MTTは十分な参加数)。
  • 実験は1回1テーマ×1万手。EVが上がるものだけ採用。
  • 各リークを週次ドリル化し、卓上で数秒で使えるルールにする。

正しいものを測り、正しいハンドを見直し、最大リークを狙う小さなルールに落とし込もう。トラッキングが利益へ変わります。